影木さんが結婚を報告した時の博文さん(上の弟)の反応は…
婚活宣言
マッチングアプリも結婚相談所も使えないとなると、自分の足で相手を探すしかありません。そのために有効なのが「婚活宣言」だと、私は思いました。
「老後を考え、本気でパートナーを探すことにしました。いい人がいたら紹介してください!」
私は出会う人、知り合いほぼ全員にそう伝えました。
具体的には、友達はもちろん、DAIGOの友達、仕事関係者、同窓会で会った同級生、行きつけのマッサージ屋さんに至るまで、とにかくまわりのすべての人々にそう宣言しました。
紹介という方法の何がいいかというと、紹介してくれる人が相手の人となりを知っていて、はじめから悪い人ではないと保証されていること。私にとっては、それが一番安心感を得られるところではありました。
実際、今まで紹介で出会った人たちで、嫌なことをSNSに書いたり、陰で余計なことを言いふらしたりする人は一人もいなかったと思います。やっぱり、共通の知り合いがいることで、少しでも悪く言おうものならすぐ私の耳にも届きますし、そもそも、そんなことをしそうな人なら、友達や知り合いに紹介しませんよね。紹介した自分自身の信頼も失うことになりますから。その人がいいかも、合うかもと思った人だけを紹介してくれるわけです。その人は私のこともよく知ってますから。
もちろん、自分が直接出会った人にも積極的に「婚活宣言」をしていきました。
「結婚していますか?」
「離婚したら教えてください」
前提として相手は独身でないといけないので、まずはそこを確認します。私基本、不倫とかは無理なんですよね。仕事でもプライベートでも、出会った男性を少しでもいいなと感じたら、あいさつのように「結婚していますか?」と尋ねていました。
40代も半ばになると、当然のように結婚のチャンスは激減します。だからこそ、できるだけ種は蒔いていかないといけません。もちろんグイグイくるアラフィフ女に引く方もいるだろうし、ないわーと思われてしまうリスクもあることはわかっていました。でも、恥ずかしいとか言ってる場合ではありません。そのくらいの本気度で、積極的に婚活に取り組んでいました。
ちなみに、私ははじめウィキペディアに載っている人としか結婚できないと思ったりもしていました。同じリスクを背負うなら、そのぐらい名前に有名税がついている人じゃないと、お互い弱みを握り合えないなって(笑)。実際、載っている人とお付き合いしたことはありますが、やはり別れた後も何も問題は起きていません。
ただし、ここまで条件をつけてしまうと、結婚相手などそうそう見つかるものではありません。門戸が狭すぎる。しかも、そもそもそんな人はそうそう独身じゃねえ。
著=影木栄貴/『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』