鶏ひき肉でごちそうハンバーグ！あふれ出るチーズに家族の歓声が聞こえてくる、きじま流「チキンでチーズ イン ハンバーグ」

テレビや雑誌を中心に活躍する料理家のきじまりゅうたさんが、料理の基礎やコツをご紹介！
調理がラクになるちょっとしたコツや、料理が飛躍的に上手くなるノウハウ、誰も教えてくれないマル秘テク、目からウロコの簡単レシピなど「料理はおもしろい」ことを伝えたいと語るきじまさんのyoutubeチャンネル「きじまごはん」から、編集部厳選の記事をお届けします。

新米がおいしい季節になりました。ごはんが進むおかずを食卓に並べて、食欲の秋を楽しみたいですね。今回は「チキンでチーズ イン ハンバーグ」をご紹介します。合い挽き肉ではなく鶏のひき肉を使うのがきじま流です。あっさりした味の鶏肉が濃厚なチーズによく合ううえに、ヘルシーでお財布に優しいのも嬉しいポイント。お店のメニューのようにあふれ出るチーズに家族の歓声が聞こえそうです。もちろん、ごはんが進むこと間違いなしですよ！

自宅でこんなに簡単に作れちゃう！きじま流“濃厚チーズ イン ハンバーグ”の作り方

お店で見かけるチーズ イン ハンバーグですが、じつは自宅で簡単に作れるんです。ハンバーグにチーズを包むだけではなく、あるひと手間を加えて本格的な濃厚とろ〜りチーズを作り出しますよ。少ない材料で作れるので、特別な日はもちろん、急な家族のリクエストにも気軽に応えられると思います。ぜひ作ってみてくださいね。

【材料】2人分
鶏ももひき肉：300g　
ピザ用チーズ：50g
塩：小さじ1/4
サラダ油：小さじ2
A
　小麦粉：大さじ1/2
　牛乳：大さじ2
B
　パン粉：大さじ4
　牛乳：大さじ2

【ソースの材料】
ケチャップ：大さじ3
野菜ジュース：大さじ3
ウスターソース：大さじ1と1/2
バター：10g

作り方

チーズだねを作ります。

ピザ用チーズ50gを用意し、小麦粉大さじ1/2（A）をまぶします。軽く混ぜたら牛乳大さじ2（A）を加えます。牛乳の水分に小麦粉でとろみをつけることで、ドロッとしたホワイトソースのようなチーズソースになります。

ラップをして600Wで1分20秒くらい電子レンジで加熱し、よく混ぜます。
この状態だと肉だねに包みづらいので、粗熱をとり固まるのを待ちます。余裕があれば冷蔵庫で冷やし固めてください。

冷蔵庫で冷やし固めたチーズだねを4等分にします。

4等分にし、軽く丸めます。冷えると固まるので、成形しやすくなります。

肉だねを作ります。
ハンバーグに使うのは、鶏ももひき肉300gです。濃厚なチーズに鶏肉の淡白さが合いますし、合い挽き肉で作るより鶏のひき肉で作る方が失敗が少ないと思います。

塩小さじ1/4を入れます。ひき肉と塩だけで練り、粘りを出します。

肉だねを練るときは、まずはこぶしで叩いて潰します。全体的に叩いたら、上下を返してさらに叩きます。叩いてから練る方が効率がいいですよ。

ボウルの端に肉だねを寄せ、空いたスペースにパン粉大さじ4（B）、牛乳大さじ2（B）を入れ、軽く混ぜます。混ざったら肉だねと合わせて練ります。

合い挽き肉に比べると、鶏のひき肉は雑に丸めてもきれいに焼き上がりますし、肉同士のつながりがいいので、中に入れるチーズが漏れづらくなります。

焼いている間にチーズがあふれても大丈夫です。

チーズだねを肉だねで包みます。

火にかける前のフライパンにサラダ油小さじ2を入れ、手で広げます。

両手をこすり合わせ、手についた油を両手に塗り広げます。手に油を塗ることで、肉だねが丸めやすくなります。

肉だねを4等分にし、丸めます。丸めたら少し広げ、チーズだねを乗せ、肉で隠すように包みます。チーズだねのまわりから肉を集めて埋めるイメージです。

手のひらの間でコロコロ転がし、丸めて形を整えます。平たくなるようちょっと押さえ、冷たいフライパンに並べます。

フライパンを火にかけます。

強めの中火にかけ、フライパンが熱くなったら中火にします。

中火で数分焼き、焼き色がついたのを確認したら裏返します。

フタをし、弱めの中火で6分蒸し焼きにします。

6分経ったら皿に取り出します。このときチーズがあふれていても気にしないでくださいね。

ハンバーグを焼いたフライパンをそのまま使い、ソースを作ります。

ケチャップ大さじ3、野菜ジュース大さじ3、ウスターソース大さじ1と1/2、バター10gを入れます。野菜ジュースを使うと、野菜のうまみが加わりますし、とろみがつきます。
野菜ジュースがなければ水か料理酒で代用できます。今回のレシピはあくまで参考に、お好みのソースを作ってください。

ソースが煮詰まって色が濃くなったら、火を止めます。

ソースをかけて「チキンでチーズ イン ハンバーグ」の完成です！

試食

いただきます！
ナイフを入れるとチーズがあふれ出ますね。

チーズが濃厚でおいしいです。合い挽き肉を使うよりも淡白ですが、チーズとチキンの相性がバッチリです。

野菜ジュースをベースにしたケチャップソースもいいですね。老若男女みなさん気に入る味だと思います。ぜひ作ってみてください！

今回、教えてもらった「チキンでチーズ イン ハンバーグ」について、気になるポイントをきじまさんに伺いました。

＿＿肉だねに玉ねぎは入れないのでしょうか？　ハンバーグといえば玉ねぎだと思っていたので、意外でした。

きじまさん：もちろん入れてもOKです。肉に隙間ができるので食感が柔らかく仕上がります。

＿＿焼いているうちにチーズが漏れてしまいました。チーズソースがまだゆるい状態で包んでしまったせいでしょうか。チーズが漏れないコツがあれば教えてください！

きじまさん：とにかく肉でチーズを覆うことが大事です。チーズソースは冷やし固めてから使ってください。多少チーズが溢れ出ても問題はありません！

＿＿普段は火通りを確認するために竹串を刺していますが、今回はチーズが入っているため刺しませんでした。火通りを確認したいときはどのような方法がありますか？

きじまさん：竹串で刺しても大丈夫です。肉に火が通っていないと、チーズも冷たいことが多いです。大きさを揃えて時間と火加減を守ってください。

きじまりゅうた
料理研究家。
祖母と母が料理研究家という家庭に育つ。
オリジナリティあふれるレシピと、わかりやすいトークを武器に、男性のリアルな視点から考えた「若い世代にもムリのない料理」の作り方を提案。現在は「NHKきじまりゅうたの小腹すいてませんか」「NHKきょうの料理」「NHKあさイチ」「CBCキユーピー3分クッキング」などのテレビ番組へのレギュラー出演をはじめ、WEB・雑誌 上でのレシピ紹介や、料理教室やイベント出演などを中心に活動している。著書『極狭キッチンで絶品！自炊ごはん』（新星出版社）。youtubeチャンネル『きじまごはん』を配信中。

取材・文＝ジョッキー