『きのう何食べた?』は新時代のていねいな生活? 乙女な「いちごジャム」を作ってみた

#フレンズ 
特筆すべきは、ビジュアルの「乙女度」。中年男性カップルが朝からこれを食べるというシュールさも最高でした。


大人気コミックス『きのう何食べた?』ドラマ化、盛り上がってますね! 我が家では、日頃は子供番組しか許さずTVをひとりで独占している3歳娘が珍しく録画再生に食いついています。少々さかのぼりますが、2話目はケンジの嫉妬爆発! な、女子度の高い回でしたね。ストーリーを理解しているワケではないと思われる娘にもその雰囲気はぼんやり伝わるようで、同棲中の史朗が浮気をしているんじゃないか? とヤキモキするおっさん(ケンジ)を見て、「かわいいねー」なんて言葉が飛び出していましたよ。なんか、新時代だわー。

さて、何食べ登場のメニューで、この回は「いちごジャム」。「同じものを作ってみようかな」なんて意気込んだズボラ主婦のやる気を削ぐ、ハードル高いメニューでしたわ、はい。しかしうっかり娘に見せてしまったことで、「これ食べたーい!」と、リクエストが……(ため息)。ドラマでは「いただきもの」でしたが、原作ではいちごも終わりの時期で「2パック300円」という設定。ちょうど今がいちごも終わりの安値の時期だし、まあこんな機会でもないとジャムなんて作らないから試してみました。

砂糖の量は2パックで180gくらい。長期保存せず、すぐに食べきることが前提です。


なるほど、どんどんアクが浮いてくる。原作ではすくったアクに熱い紅茶を注ぎ「ロシアンティ」にという小ネタも。


皮を刻むマーマーレード等とは違い、いちごは「ヘタを取る」だけなので下準備はごく簡単。いちごに砂糖をまんべんなくまぶし、浸透圧でいちごから水気が出てきたら、中火にかけて木べらで混ぜていく。

2パックが小さい容器に収まってしまう。「ジャムって贅沢な食べ物なのねえ」と実感する瞬間。


そしてトロリと煮詰まったら、完成。

ドラマでも夜に作業していたが、我が家も子どもが寝てから調理開始。夜中にいちごの濃~い香りが充満していくのって、なんだか妙に贅沢な気分ですなあ。昔ながらの手作業で時間を贅沢に使うことも楽しむ「ていねいな暮らし」なんて言葉が頭をよぎるけど、このドラマに出てくるごはんは似ているようでちょっと違う。毎日の食事の背景に、マイノリティならではの老後の不安からくる節約観念や人目を避けてひっそり暮らしたいという気持ちなど、複雑な要素がからみあっているからだ。物語に登場するメニューの数々に、これまでとは価値観の違う「ていねい」が語られていきそうです。

さて翌朝は娘のリクエスト通り、ドラマと同じようにバタートーストに乗せていただきます! いちごがゴロっと形を残すくらいに作ってあるので、プチプチっとなる歯触りが最高すぎる。濃厚な甘酸っぱさは「作ったかいがある!」と納得できるレベルのごちそう感。唯一難点は、子供の手と口まわりがベットベトになること。あー、もう一回顔洗わせなくちゃ。ひい、その手で、髪を触るな~! 子持ち家庭におきましては、時間にゆとりのある休日の朝限定メニューがよろしいかと思われます。

文=スモモスキー

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自炊の理想は「早い・うまい・安い」で、ジャンクフード&レトルト食... もっと見る

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■参考にしたドラマはこちら!
きのう何食べた?

【作ってみた】のは、ずぼら系主婦「スモモスキー」さん(レタス隊)。
東京・杉並区在住の43歳、フリーランスの在宅ワーク。コモモ(3歳)と夫の3人暮らし。ずぼらな性格なので、ジャンクフードもレトルト食品も否定しない派。手料理の理想は「早い・うまい・安い」。トマトとブロッコリーばかりをモリモリ食べる、コモモの食事づくりに頭を悩ませる日々。


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