画期的！レンジでできる、簡単作り置き「温しょうがシロップ」をプラスした体ほかほかレシピ

しょうがは加熱によって成分が変わります。生のしょうがに多く含まれる成分・ジンゲロールは、加熱するとショウガオールに変化します。ともに体を温める効果はありますが、ジンゲロールが皮膚の表面や末端に作用するのに対し、ショウガオールは脂肪や糖質の燃焼によって体温を上げるのです。

温しょうがで食べよう！
完全にショウガオールに変化させるためには、長時間の加熱と乾燥が必要ですが、短時間でもある程度の効果は得られます。しょうがは「温しょうが」で体に取り入れましょう！

高温での加熱に注意！
しょうがは200℃以上で加熱すると栄養成分がこわれてしまいます。意外に高温になりやすいのが、フライパンでの加熱。しょうがを最後に加えるなど、調理手順に工夫をしましょう。

【編集部より】「追いしょうが」をするのもおすすめ！
体を温める効果を優先するのであれば最後に加えるのがベストですが、体を温める効果を優先するなら、しょうが焼きのおろししょうがは加熱の仕上げに加えるのがベスト。火を通しすぎず、温める程度にしましょう。
また小さいお子さんがいる場合は、細かく刻むのではなく、大きめに切っておくと食べるときに取り除きやすくなります。

チューブ入りでもいい！
すりおろしと比べると香りは弱くなりますが、チューブ入りのおろししょうがでも効果はあります。紅茶などに入れれば、体が内側からポカポカに！

作りおきしてこまめにとるなら「温しょうがシロップ」

体にいいとわかっていても、いちいちしょうがを調理するのはちょっぴり面倒。そんなとき、作りおきしておける「温しょうがシロップ」があると便利です。レンジで簡単に作れるし、さめても効果はそのまま。しょうがの風味に、程よい甘みがマッチしたシロップは、飲み物や料理などに幅広く使えます。風味と甘みを味わうならシロップだけを、ピリリと辛みをきかせるならしょうがも一緒に、と使い分けましょう。

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温しょうがシロップの作り方

［ 材料／作りやすい分量・約250ℊ ］＊全量で277kcal
・しょうが・・・ 70ℊ
・レモン（国産）・・・1/2個
・砂糖・・・ 大さじ７

［ 作り方 ］
1. しょうがは皮つきのまま皮のしま模様と平行に薄切りにし（繊維を断つ）、さらに細切りにする。レモンは2枚薄切りにし、残りは搾る。

【編集部より】縞模様に注目！！切り方が重要なポイントです
しま模様と平行に、つまり繊維を断つ切り方をすることで、細胞壁が壊されて味が染み込みやすくなり、食感も柔らかくなります。

切ったときに、表面が毛羽立っているのが正解！反対に、シャキシャキとした食感を楽しみたいときはしま模様と直角に、つまり繊維に沿って切るとよいです。香りや栄養素の面からしても、皮は剥かずに使うのがよいでしょう。

また、しょうがは転がりやすく安定感がないので、下面を平らにカットすると切りやすくなりますよ！


2. 口径20㎝の耐熱ボウルにしょうがを入れる。砂糖を加えて全体にまぶし、約10分おいて水分を出す。

3. レモンの薄切り、水1/2カップを加えてふんわりとラップをかけ、電子レンジで約3分加熱する。レモン汁を加えてさっと混ぜる。

温しょうがシロップを料理に使ってみよう！

作った温しょうがシロップは、いろいろな用途に使えます。今回は、ドレッシングと、とり肉の照り焼きをご紹介します。

ジンジャードレッシング

甘み、酸味、辛みが絶妙！肉や魚のソースにも

［ 材料／作りやすい分量 ］＊全量で342kcal／塩分3.0ℊ
・温しょうがシロップ・・・ 大さじ1
酢　塩　オリーブ油　粗挽き黒こしょう

［ 作り方 ］
ボウルに温しょうがシロップ、酢大さじ1、塩小さじ1/2、オリーブ油大さじ3、粗びき黒こしょう少々を入れてよく混ぜる。好みの野菜にかける。

【編集部より】シャキシャキグリーンサラダにも◎
ジンジャードレッシングは、後味に広がるしょうがの香りがクセになりそう！しょうがの千切りを食べれば、ピリッとした味わいと食感がアクセントになります。
またグリーンサラダに使うなら、かけるのではなく、和えて均一にまとわせるとお店で食べるサラダのような味わいに！その際、レタスやベビーリーフは水分を吸わせた後にしっかり水気を切って冷やすとシャキっとします。

とりもものジンジャー照り焼き

シロップの甘みがコクと照りに。しょうがごとたっぷりからめて

［ 材料／2人分 ］＊1人分347kcal／塩分1.8ℊ
・とりもも肉・・・大1枚（約300ℊ）
・温しょうがシロップ・・・大さじ2
塩　粗びき黒こしょう　サラダ油

［ 作り方 ］
1. とり肉は塩小さじ1/2、粗びき黒こしょう少々をすり込む。

2. フライパンに油大さじ１を中火で熱し、とり肉を皮目を下にして入れる。約6分焼いて上下を返し、約2分焼く。余分な油を拭き取ったら温しょうがシロップを加え、全体にからめながら、約30秒煮詰めて取り出す。

3. 約5分おいて肉汁を落ち着かせてから、食べやすく切って器に盛り、フライパンに残ったシロップをかける。好みでサラダ菜を添える。

【編集部より】味付けは、ほぼ温しょうがシロップのみ！
一般的な照り焼きのような甘辛さではないですが、温しょうがシロップの甘みとピリッとした辛みが絶妙なバランスです。しょうがの千切りを取り除けば、小さな子どもでも食べやすいと思います。

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手間のかかる温しょうがシロップが、レンジで簡単に作れるなんて驚きですよね！しかも、冷蔵室で約3週間保存可能。しょうがの辛みがあるので、小さい子どもや辛みが苦手な人は加減して使ってください。シロップだけなら辛みはそれほど感じないので、さまざまな料理にも取り入れて、あったかくておいしい冬を過ごしましょう！

監修／石原新菜（イシハラクリニック副院長）　調理／髙山かづえ　撮影／難波雄史　スタイリング／駒井京子　栄養計算／スタジオ食　編集協力／田久晶子　編集部コメント取材/松田支信


【レタスクラブ編集部】