
昔から長崎県民はさつまいもに親しんできたんですね。現在でもさつまいもは、長崎市や五島市、西海市といったエリアを中心に生産されているそうです。

日本最大級のさつまいもの品評会「日本さつまいもサミット」において、2022年・2023年と2年連続でさつまいも・オブ・ザ・イヤーに輝いたブランドさつまいもが長崎県にあるのをご存じですか? それが長崎県五島列島にある「ごと株式会社」で生産されるブランドさつまいもの「五島ごと芋」。農薬や化学肥料を使わずに育てられたさつまいもです。

収穫後に温度・湿度が管理された暗室で約40日かけて熟成させることで、蓄えたデンプン質が甘味である糖質に変化。これにより、濃厚な甘みが楽しめるさつまいもになるそうです。冷凍で届く「五島ごと芋」の焼きいもはふるさと納税でも大人気。自然解凍して冷たいままアイスのように食べてもとってもクリーミーなんだとか! また、この商品は長崎県の農産加工品を認証するブランドである「長崎四季畑」にも認証されています。

ほくほく感がたまらない! さつまいものレシピ
メインからスイーツまで、いろいろな料理に大活躍するさつまいも。いまが旬のさつまいもを主役にしたおかずレシピをご紹介します。
【おかずレシピ1】さつまいものそぼろ煮

ひき肉を炒めたらさつまいもを加えて、弱火で15分ほど煮込みます。弱火で煮込むのは、さつまいもの甘みを最大限に引き出すため。大人も子どもも大好きな甘辛味、かつ豚ひき肉を使うことでコスパも◎の一品です!
さつまいものそぼろ煮
材料(2人分)
さつまいも…大2/3本(約300g)
豚ひき肉…150g
だし汁…1カップ
酒、みりん、しょうゆ…各大さじ1と1/2
砂糖…大さじ1/2
水溶き片栗粉
・片栗粉、水…各大さじ1
しょうが汁…大さじ1/2
サラダ油…小さじ1
作り方
1.さつまいもは皮つきのまま2cm厚さの輪切りにし、水にさらす。
2.鍋にサラダ油小さじ1と豚ひき肉を混ぜ、強火でポロポロになるまで炒める。だし汁1カップ、酒、みりん、しょうゆ各大さじ1と1/2、砂糖大さじ1/2と、さつまいもを水けをきって加え、煮立ったらふたをして弱火でやわらかくなるまで約15分煮る。
3.ふたを取り、水溶き片栗粉を加えてとろみがつくまで混ぜ、しょうが汁大さじ1/2を加えて混ぜる。
※407kcal
【おかずレシピ2】とり肉とさつまいもの煮もの

甘いさつまいもに鶏肉のうま味がプラスされた、食べ応え抜群の煮ものです。甘辛味で、ご飯も進むこと間違いなし! さつまいもは煮崩れしないように皮ごとやや大きめの乱切りにしてくださいね。
【おかずレシピ3】さつまいものグラタン

いつものグラタンも、さつまいもを使えば甘くてほくほくとした仕上がりに! さつまいもの甘味にアンチョビーの塩気がよく合います。
さつまいもは寒さと乾燥に弱いので、冷蔵庫での保存には不向きとされています。そのままの形で保存したい場合は、常温で保存しましょう。全部使い切れなかった場合は、皮付きのまま1.5cm角に切り、洗って水けを拭いてから冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存します。
秋の味覚さつまいものおいしさを、より長く楽しんでくださいね。
文=山上由利子