福井県はさわらの漁獲量が日本一!
さわらの漁獲量1位は福井県なのをご存じでしたか? 福井県のさわらの旬は秋から冬。産卵前のこの時期のさわらは脂がのっていて、上品なうま味を堪能できるそうです。

福井県といえば、若狭湾をふくむ日本海に面し、越前がにや若狭ふぐといったブランドが複数ある海産物の宝庫。それには理由があります!
福井県沿岸のリアス式海岸と沖合から立ち上がる天然礁により複雑な潮流がプランクトンの豊富な漁場を作り出していて、それを目当てにたくさんの魚が集まっているんですって。福井県内では年間で200種類弱の魚介類が水揚げされているんだとか。

さらに、福井県の魚がおいしいのは、漁場と漁港の近さにも理由があるそう。
たとえば早朝に小型船で漁に出たら、昼すぎに寄港できます。獲った魚を短時間で持ち帰り、出荷できるというわけ。だから福井県の魚は新鮮でおいしいんですね!
さわらは栄養たっぷりの青魚

さわらは青魚のひとつで、動脈硬化を予防するDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれています。DHAは血液をサラサラにし、コレステロールの値を下げ、善玉コレステロールを増やすと言われる栄養素。また、粘膜を健康に保つ働きをするビタミンB2のほか、血圧を下げる作用のあるカリウムも多いことで知られています。おいしくて栄養もたっぷりな旬のさわら。ぜひ日々の献立に取り入れたいですね!
短時間でできる! 簡単さわらレシピ
さわらは手に入りやすい魚で、下ごしらえもほとんど必要ありません。くせがないので扱いやすく、和洋中どんな調理法でも楽しめます。今回は15分以内でできるさわらのレシピをご紹介します。
【レシピ1】さわらのレンジ蒸し

もともと扱いやすいさわらですが、レンジで調理できたらさらに調理の手間が省けますよね。
こちらは、さっぱりしたさわらと甘いごまだれが相性抜群なメニュー。にんにくとしょうがに酒をふってからレンチンすると、しっとりした仕上がりになりますよ。
さわらのレンジ蒸し
材料(2人分)
さわら…2切れ
チンゲン菜…1株
長ねぎ(青い部分を含む)…1/4本
もやし…1/2袋(約150g)
しょうがの薄切り…1かけ分
にんにくの薄切り…1片分
ごまだれ
・ごま油、しょうゆ、酢…各大さじ1
・砂糖…大さじ1/2
・塩、こしょう、酒
作り方
1.さわらに塩、こしょう各少々をふる。チンゲン菜は葉と軸に分け、葉を5cm長さに切り、軸は六つ割りにする。ねぎは5cm長さのせん切りにし、水に2〜3分さらして水をきる。
2.耐熱皿にもやし、チンゲン菜の軸、葉の順にのせ、さわらをのせる。しょうがとにんにくを散らし、酒大さじ3をふる。ふんわりとラップをかけ、電子レンジで約3分(500W)加熱し、さわらの上下を返してさらに約3分加熱する。
【Point】にんにくやしょうがをのせ酒をふってから蒸すと臭みも消え、しっとり仕上がる

3.器に盛り、ねぎをのせ、ごまだれを混ぜてかける。
※電子レンジを使う場合は500Wのものを基準としています。600Wなら0.8倍、700Wなら0.7倍の時間で加熱してください。また機種によって差がありますので、様子をみながら加熱してください。
【レシピ2】さわらのソテーにんにくパン粉添え

にんにくの風味が食欲をそそるさわらのソテー。カリカリのパン粉とピーマンのさわやかな香りがアクセントになっています。
さわらのソテーにんにくパン粉添え
材料(2人分)
さわら…2切れ
ピーマン…2個
トマト…1個
にんにくのみじん切り…1片分
・塩、こしょう、サラダ油、小麦粉、マスタード、パン粉
作り方
1.ピーマンは縦半分に切ってからみじん切りにし、トマトは八つ割りにする。さわらはペーパータオルで表面の水けを取り、塩、こしょう各少々をふる。
2.フライパンに油大さじ1を熱し、さわらに小麦粉を薄くまぶして皮目から並べ入れる。こんがり焼き色がついたら上下を返し、端に寄せ、あいたところにトマトを入れて焼く。トマトはしんなりしたら皿に取り出す。さわらは両面にこんがり焼き色がついたら火を止めて皿に盛り合わせ、表面にマスタードを小さじ1ずつぬる。
3.フライパンをペーパータオルでふいてきれいにし、油大さじ1を入れて再び火にかけ、にんにくを入れて炒める。香りが立ったらピーマン、パン粉大さじ2を加えて炒める。パン粉に焼き色がついたら2のさわらにかける。
【かんたんレシピ3】さわらの梅しょうが煮

煮魚は煮崩れが心配ですが、ぺーパータオルで落としぶたをすると、上下を返さなくても煮汁が全体にまわり、アクも吸い取ってくれます。
さわらの梅しょうが煮
材料(2人分)
さわら…2切れ
小松菜…1/2わ
しょうが…2かけ
梅干し…2個
煮汁
・だし汁…1と1/2カップ
・酒…大さじ2
・しょうゆ…大さじ1〜1と1/2
・みりん…大さじ1
作り方
1.小松菜は3cm長さに切る。しょうがは薄切りにする。梅干しは半分にちぎる。
2.フライパンに煮汁の材料を合わせ、梅干しを入れて火にかける。煮立ったらさわら、しょうがを加え、ペーパータオルで落としぶたをし、弱めの中火で約5分煮る。
【Point】ぺーパータオルで落としぶたをすると、上下を返さなくても煮汁が全体にまわり、アクも吸い取る。

3.ペーパータオルを除き、1の小松菜を加えて、ややしんなりするまでさっと煮る。器に盛り合わせ、煮汁適宜をかける。
食べきれなかったさわらは、下処理をして保存するのがおすすめ。キッチンペーパーなどで水気を拭き取ってからラップでくるみ、保存用袋に入れてから冷蔵庫もしくは冷凍庫で保存してください。
水分をしっかり拭き取ったり、ラップで丁寧に包んだりするだけで、鮮度を保ちながら保存することができるので、ぜひやってみてくださいね!
文=山上由利子