春に旬を迎える鹿児島の「そら豆」。サッと焼くだけで旬の味覚を味わう一品に!

熟すまでさやが上向きに伸びるようにつくのが「そら豆」の名前の由来

「そら豆」は、さやが空を向いてつくことがその名前の由来だと言われています。初夏の訪れを告げる野菜とされ、全国的には4~6月頃に旬を迎えますが、一足はやい12月から出荷開始し、春に最盛期を迎えるのが鹿児島県産のそら豆です。

年間の平均気温が19℃前後で、冬でも比較的日照時間が長い鹿児島県は、温かい気候を好むそら豆の生産量が全国1位の場所なんです。

【画像を見る】春の味覚に舌鼓! 買ったその日に味わいたいお手軽「そら豆のグリル」

豊かな自然と温暖な気候で育ったそら豆

鹿児島県のそら豆は大粒で甘みが強く、味が濃いのが特長。ゆでるのはもちろん、さやごと焼いてもおいしく食べられます。

指宿市

鹿児島県のなかでも、鹿児島県薩摩半島の南端にある指宿市のそら豆生産量は群を抜いて多く、県全体の生産量の約7割を占めているそう。その理由は、指宿市が水はけのいい火山灰土壌であり、その土壌がそら豆の栽培に適しているから。

さらに冬の寒さにより甘みが凝縮されることで、指宿産のそら豆はおいしくなるそうです。

鹿児島・指宿市長崎鼻のそらまめ畑


疲労回復にぴったり!? 栄養豊富なそら豆

そら豆には脳のエネルギー源、ブドウ糖の代謝に欠かせないビタミンB1が多く含まれており、精神疲労や神経系の機能回復にも役立つそう。

ほかの豆と比べ、ずっしりと重みがあるそら豆

また「そら豆を食べるとむくみがとれる」といわれるのは、含まれるカリウムに利尿作用があるため。カリウムにはナトリウムとのバランスをとって、血圧を下げる効果もあるようですよ。薄皮ごと食べると、食物繊維がとれるので腸のお掃除にも効果的です。

そら豆は薄皮ごと、余すことなく食べるのがおすすめ



薄皮はついたまま召し上がれ! そら豆のレシピ

そら豆の薄皮は除いてから食べるのが一般的ですが、ここでは薄皮ごと食べられるレシピをご紹介。新鮮な方が旨みが強いそうなので、買ったその日にサクっと調理しておいしくいただきましょう!

【レシピ1】そら豆のグリル

そら豆のグリル

さやごとグリルに入れて焼くだけのシンプル調理。蒸し焼きにすることで、そら豆の甘みを引き出しています。さやの焦げは気にせず、じっくりと焼いてみてください。


そら豆のグリル
材料(2人分)
そら豆(さやつき)…6本
・塩

作り方
1.そら豆はさやごと魚焼き用グリルに入れ、表面が黒く焦げるくらいまで焼く。

2.あつあつのうちにさやから出し、好みで塩少々をふり、食べる。薄皮のままでも食べられる。

【レシピ2】揚げ焼きそら豆

揚げ焼きそら豆

片栗粉をまぶしたそら豆を薄皮ごと、こんがりと焼き色がつくまで揚げ焼きするのがポイント。フライパンで手軽に作れるので、おつまみやお弁当にもおすすめです。


【レシピ3】そら豆の甘煮

そら豆の甘煮

ゆでたそら豆を、煮汁で7〜8分煮れば、薄皮ごと食べられる常備菜が完成します。ほっこり優しい味わいで、箸やすめにも◎。


ちなみに…そら豆のさやの内側を見たことはありますか?

さやの内側にあるワタは、そら豆の「へその緒」とも呼べる部分

この白いワタは珠柄(しゅへい)というもので、さやからそら豆に送る栄養を一時的に貯蔵しておく場所。そしてなんと食べられるんです!

例えば「そら豆のグリル」で焼いたさやは、捨てずに、内側のワタをスプーンでこそげて落としながら食べてみてください。ぬるっとした特徴的な食感と甘みを楽しめますよ。

文=山上由利子

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