鶏ささみ肉が本格中華に早変わり! 練りごま不使用で激ウマなタレも作れちゃう、きじま式「バンバンジー」

テレビや雑誌を中心に活躍する料理家のきじまりゅうたさんが、料理の基礎やコツをご紹介!
調理がラクになるちょっとしたコツや、料理が飛躍的に上手くなるノウハウ、誰も教えてくれないマル秘テク、目からウロコの簡単レシピなど「料理はおもしろい」ことを伝えたいと語るきじまさんのyoutubeチャンネル「きじまごはん」から、編集部厳選の記事をお届けします。
鶏肉の中でも比較的リーズナブルなささみは、家計の強い味方ですよね。そんなささみをどうやって食べようか迷ったときは、バンバンジーがおすすめです。暑くて食欲がない日にも、きゅうりとトマトでさっぱりいただけます。自家製のタレは特別な材料を使っていないので、家にあるもので簡単に作ることができます。手間と材料を最小限におさえた本格味の「鶏ささみバンバンジー」を、きじまさんに紹介していただきます。
この夏、リピート間違いナシ! 定番の中華料理をきじま式で手軽においしく!

今回は鶏のささみを使ったバンバンジーを紹介します。バンバンジーは、鶏肉を細く割くイメージがありますが、きじま式は「叩く」だけ! 叩いたささみは、箸で持ち上げると自然とほぐれます。しっとりジューシーに仕上がる茹で方もポイントですよ。この夏の定番にしてくださいね!

【材料】
鶏ささみ:200g(3〜4本)
きゅうり:1本
トマト:1/2個
酒:大さじ2
塩:小さじ1/2
すりごま:大さじ1
味噌:大さじ1
砂糖:大さじ1
しょう油:大さじ1/2
酢:大さじ1/2
ごま油:大さじ1/2
ごま油:少々
塩:少々
作り方

ささみ200g(3〜4本)をゆでます。

ささみはスジを取るのが一般的だと思いますが、バンバンジーにするとそれほどスジは気になりませんし、スジがある方が形がきれいに仕上がります。なので今回はスジを取らずに調理します。

ささみのゆで方が今回の「ちょいコツポイント」の1つ目です。
“ささみを水からゆでて、余熱で火を通す”
しっとりふっくらと仕上がります。

ささみ200gに対して、20cmのフライパンを使います。

フライパンにささみを入れ、酒大さじ2、塩小さじ1/2を振ります。ささみの上下を返しながら酒と塩を絡めます。塩で下味がつき、酒でふっくら仕上がり、鶏の臭みを抑えます。

ささみがかぶるくらいの水を注ぎ、火にかけます。中火にし、沸騰させます。

沸騰したら軽くアクを取ります。

肉の上下を返します。

フライパンにフタをし、10秒数えます。10秒経ったら火を止め、余熱で火を通します。フライパンが冷めるまで20〜30分置きます。

フライパンが冷めるのを待つ間に、タレを作ります。
バンバンジーのタレは練りごまや芝麻醤(チーマージャン)を使うイメージがあるかと思いますが、今回はすりごまをベースにして、家にある材料で作りますよ。

すりごま大さじ1、味噌大さじ1、砂糖大さじ1を混ぜます。
すべて大さじ1の分量です。どろっとした粘度が欲しいので味噌を加え、甘めがおいしいので砂糖も加えます。

しょう油大さじ1/2、酢大さじ1/2、ごま油大さじ1/2をさらに加えて混ぜます。
次に加えるものはすべて大さじ1/2の分量です。よく混ぜればタレの完成です。

ささみが冷めたらフライパンから取り出します。

ささみのほぐし方が2つ目の「ちょいコツポイント」です。
バンバンジーは肉を指で割いて細くすることが多いですが、今回は“細かく割かずに、包丁で叩いてほぐすだけ!”

まず、ささみから突き出しているスジだけ切り落とします。
ささみを横にすると、太い方と細い方があるのがわかります。包丁の腹でささみの細い方から太い方へ叩きます。

何度か叩くと自然とほぐれます。一発でほぐそうとするのではなく、何度かペンペン叩いてほぐしてください。

中華料理店だと、ささみをほぐしたあと指で割くこともありますが、今回はこのままでOKです。3〜4等分の食べやすい大きさに切り分けます。繊維の向きに沿って切り分けるといいですよ。

ささみが残った場合は、ゆで汁ごと保存容器に移し、冷蔵庫で保管してください。

きゅうりを切ります。端を切り落とし、3〜4mm幅の斜め薄切りにします。

薄切りにしたきゅうりを元の形に戻すようにし、包丁側へ倒します。

並べたきゅうりを細切りにします。細切りにするときは、包丁を真っ直ぐ下ろすのではなく、少し倒しながら切ります。

包丁を斜めに倒すことで、きゅうりが滑ってずれるのを防ぎます。細切りが手間なときは叩ききゅうりでもいいですよ。

トマトを切ります。

根元を落としたトマトを薄切りにします。

包丁の切れ味が悪い場合は、トマトの断面部分から切ると切りやすいですよ。

材料をすべて切り終わったら盛り付けます。

まず、山を作るようなイメージできゅうりを並べます。今回はきゅうりの山を8個作りました。

きゅうりの山にトマトを立てかけます。

トマトの上にささみをのせます。

タレをかければできあがりです。

「鶏ささみバンバンジー」の完成です!
試食

いただきます! ささみを箸で持ち上げるだけでほぐれていきます。

しっとり仕上がっていますね。包丁で軽く叩いただけですが、肉がほろほろと崩れます。ごまダレともよく合います。タレには練りごまを使いませんでしたが、味噌のパンチのある旨味と、ごま、ごま油でコクが出ています。自宅で作るなら、このタレで十分ではないでしょうか。

今回は、ささみの茹で方が重要ですね。余熱で火を通すことで、ふっくらジューシーに仕上がります。きゅうりとトマトを切るのが面倒なときは、ささみとタレだけでもいいと思います。暑い日のごちそうになりますよ。ぜひ作ってみてください!
今回、教えてもらった「鶏ささみバンバンジー」について、気になるポイントをきじまさんに伺いました。
__ささみのスジを取らないことに驚きました! スジを取った方がいい場合はあるのでしょうか?
きじまさん:スジが気になるかどうかは、食べる人それぞれ、作る人の手間しだい、だと考えています。この料理も気になる方は取ってくださいね。
__ささみを包丁でたたくとき、細い方から叩いた方がいい理由はありますか? また、包丁で叩くときにちょっと怖いので、代用できるものがあれば教えてください。
きじまさん:細いほうが柔らかく裂けやすいです。裂け目が一か所できれば、そのまま流れで避けやすいので細い方から叩いています。
包丁が怖い方は手のひらや木べらでも大丈夫です!まな板などに当たって木べらが割れる危険性があるので、手の方が良いかもです。
__ささみのほか、鶏むね肉で作るときなども水からゆでた方がいいでしょうか??
きじまさん:水からのほうが温度のコントロールがしやすいと思います。ぜひ作ってみてくださいね!

きじまりゅうた
料理研究家。
祖母と母が料理研究家という家庭に育つ。
オリジナリティあふれるレシピと、わかりやすいトークを武器に、男性のリアルな視点から考えた「若い世代にもムリのない料理」の作り方を提案。現在は「NHKきじまりゅうたの小腹すいてませんか」「NHKきょうの料理」「NHKあさイチ」「CBCキユーピー3分クッキング」などのテレビ番組へのレギュラー出演をはじめ、WEB・雑誌 上でのレシピ紹介や、料理教室やイベント出演などを中心に活動している。著書『極狭キッチンで絶品!自炊ごはん』(新星出版社)。youtubeチャンネル『きじまごはん』を配信中。
取材・文=ジョッキー
Information
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