吸収を助ける食材 (マグネシウム) と一緒にとる
カルシウムの摂取量に対してマグネシウムの摂取量が足りないと、カルシウムの吸収が悪くなります。大豆製品はカルシウムもマグネシウムも両方とれるので、積極的に取り入れて。また、カルシウムは必要な分だけ吸収されるので、こまめにとるよう心がけましょう。
▶︎1日のカルシウム必要量
成人女性で600~650mg、マグネシウムは260~290mg
(*成人男性の場合はカルシウム700~800mg、マグネシウムは320~370mg)
【カルシウムの多い食材】
乳・乳製品
・牛乳 (200ml当たり231mg) *Ca (以下同)
・チーズ (60g当たり378mg)
・ヨーグルト(100g当たり120mg)
青菜
・小松菜 (100g当たり170mg)
・水菜 (100g当たり210mg)
・モロヘイヤ (100g当たり260mg)
骨ごと食べられる魚
・ちりめんじゃこ (大さじ1杯当たり21mg)
・さば缶 (100g当たり260mg)
・鮭缶 (100g当たり190mg)
【吸収を助ける食材 (マグネシウムの多い食材)】
海藻類
・あおさ (大さじ1杯当たり64mg) *Mg (以下同)
・ひじき (大さじ1杯当たり32mg)
・カットわかめ (大さじ1杯当たり14mg)
きのこ類
・しいたけ (50g当たり7mg)
・えのき (50g当たり8mg)
・干ししいたけ (10g当たり10mg)
【カルシウムもマグネシウムもとれる食材】
大豆・大豆製品
・蒸し大豆 (30g当たりCa23mg、Mg33mg)
・厚揚げ (150g当たりCa360mg、Mg77mg)
・納豆 (40g当たりCa36mg、Mg40mg)
たっぷりとれる! カルシウムチャージレシピ
カレーなら煮汁に流れ出た栄養素も余さず食べられます

【材料】(2人分)
・蒸し大豆 ...90g
・小松菜 ...1/2わ (約100g)
・豚ひき肉 ...100g
・玉ねぎのみじん切り ...1/4個分
・カレールウ ...2かけ
・サラダ油
【作り方】
1. 小松菜は葉と軸を交互に重ね、ラップで包んで1分30秒レンチン (600W) する。水に取って水けを絞り、みじん切りにする。カレールウは刻む。
2. フライパンに油大1を中火で熱し、玉ねぎを炒める。しんなりしたらひき肉を加え、ポロポロになるまで炒める。
3. 蒸し大豆と小松菜を加えて炒め、水3/4カップを加える。煮立ったら火を止め、カレールウを加えて溶かし、弱めの中火で2~3分煮る。好みで温かいご飯を器に盛ってかける。
(1人分350kcal/塩分2.4g カルシウム131mg/マグネシウム73mg)
*電子レンジは600Wのものを基準としています。500Wなら1.2倍、700Wなら0.9倍の時間で加熱してください。また機種によって差がありますので、様子をみながら加熱してください。
ピザ用チーズでコクとカルシウム量をアップ

【作り方】
横長に置いて縦半分に切り、袋状に開いた油揚げに、添付のタレを加えた納豆、万能ねぎの小口切り、ピザ用チーズを詰める。ようじで口を閉じ、油をひいたフライパンで焼いたらできあがり。
(1人分239kcal/塩分0.6g カルシウム191mg/マグネシウム76mg)
カルシウムたっぷりの缶汁も活用!

【作り方】
鍋にだし汁とさば缶を缶汁ごと入れて中火にかける。煮立ったらほぐしたしめじ、ざく切りにした水菜を加え、ポン酢じょうゆで味をととのえる。
(1人分191kcal/塩分1.4g カルシウム339mg/マグネシウム51mg)
この一工夫でカルシウム摂取量をUP! ちり積も補給法
すりごまで
ごま山盛り大さじ1杯 (約10g) には牛乳100ml相当のカルシウムが。すりごまは体に吸収されやすいのも利点。ゆで野菜にふりかけたり、みそ汁にプラスして。

スキムミルクで
牛乳から水分と脂肪分を除いたもので、大さじ1で66mgのカルシウムが摂取できます。くせがないので、ヨーグルトに混ぜたり、スープやカレーにふりかけたりしても。

のり、海藻で
のりや海藻はそれ自体にカルシウムが含まれているだけでなく、マグネシウムも豊富。しらす干しにもカルシウムが10gあたり28mgありますが、ぜひのりを組み合わせて。

* * *
健康のためには欠かせないけれど、不足を自覚しづらい栄養素「カルシウム」。身近な食材をうまく組み合わせて、ちょこちょここまめにとっていきましょう!
栄養監修・計算、レシピ考案/牧野直子 撮影/大石隼土 スタイリング/なかざわひろ美 編集協力/中村 円 イラスト/OKAME
文/さいとうあずみ
*電子レンジは600Wのものを基準としています。500Wなら1.2倍、700Wなら0.9倍の時間で加熱してください。また機種によって差がありますので、様子をみながら加熱してください。
<レタスクラブ24年6月号より>
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