とり肉の基本の扱い方

とり肉
撮影:澤木央子
基本情報 栄養 扱い方

むね肉の特徴と基本の扱い方

むね肉の特徴

手羽を取り除いた、胸部の肉。
肉質はやわらかく、味は淡泊なので、あっさりした和風の料理や、逆にしっかり味つけする中華の炒めもの、油を使うカツなどに。
店頭では、皮を除いたものも売られています。
厚みがあり、きれいなピンク色のものを選んで。古くなると肉汁が出るので、鮮度の目安にしましょう。

とり肉のむね肉の特徴と基本の扱い方(むね肉の特徴の画像
むね肉の下ごしらえ(1)

カロリーを落としたいときや調理法によっては、皮を除くとよいでしょう。
皮を手で引っ張ってはずれない部分は、包丁で切り離します。

とり肉のむね肉の特徴と基本の扱い方(むね肉の下ごしらえ(1)の画像
むね肉の下ごしらえ(2)

料理によって、厚みを均一にしたい場合は、中ほどから両端に向かって、厚い部分に包丁を入れて、端まで切らないように、切り開きます。

とり肉のむね肉の特徴と基本の扱い方(むね肉の下ごしらえ(2)の画像

もも肉の特徴と基本の扱い方

もも肉の特徴

足からもも、もものつけ根までの肉。
から揚げ、ソテー、照り焼き、煮込み、蒸しもの、焼きとり、炒めものなど、さまざまな料理に。煮込みなどには骨つきを使うと、コクが出ます。
店頭では、骨を除いて開いたもの(正肉、画像A)のほか、皮を取り除いたもの、骨つきのものが売られています。ほかの部位より筋肉質なので、ややかため、色は赤みが強く、味にコクがあります。

とり肉のもも肉の特徴と基本の扱い方(もも肉の特徴の画像
もも肉の下ごしらえ(1)

脂肪が多い部位なので、カロリーを落としたいときや調理法によっては、皮と脂肪を除くとよいでしょう。皮を軽く引っ張りながら、肉からはみ出した部分を切り落とすと、形が整います。ただし、いい脂肪はうまみのもとにもなるので、カロリーを気にしないなら、除きすぎに注意。

とり肉のもも肉の特徴と基本の扱い方(もも肉の下ごしらえ(1)の画像
もも肉の下ごしらえ(2)

下半分は、筋が多く、加熱したときにかたくなりやすいので、筋を取り除いて調理を。筋の際に包丁で浅く切り目を入れ、出っ張っている筋の端をしっかりと持ち、包丁で肉を押さえながら、筋を引き抜くように除きます。包丁の刃先か刃元で何カ所か、筋切りをしてもよいでしょう。

とり肉のもも肉の特徴と基本の扱い方(もも肉の下ごしらえ(2)の画像
もも肉の下ごしらえ(3)

料理によって、厚みを均一にしたい場合は、中ほどから両端に向かって、厚い部分に包丁を入れて、端まで切らないように、切り開きます。

とり肉のもも肉の特徴と基本の扱い方(もも肉の下ごしらえ(3)の画像

ささ身の特徴と基本の扱い方

ささ身の特徴

むね肉の下部に左右に1本ずつある、牛や豚のヒレに当たる部位。
肉質はやわらかで、淡泊な味わいです。酒蒸しにして細く裂いてサラダなどに加えたり、小さく切って炒めものにしたり、フリッターなどの揚げものに。薄い膜におおわれていて、筋が1本入っています。この膜と筋を取り除いたものが、筋なしとして売られています。透明感のあるピンク色をしたものが新鮮。

とり肉のささ身の特徴と基本の扱い方(ささ身の特徴の画像
ささ身の下ごしらえ(1)

ささ身は1つに1本、身のまん中ぐらいに、白い筋があります。加熱するとかたく縮んでしまうので、取り除いて調理を。
筋の両脇に、包丁で筋に沿って浅く切り目を入れたら、筋の端をしっかりと持ち、包丁で肉を押して、筋を引き抜くように除きます。

とり肉のささ身の特徴と基本の扱い方(ささ身の下ごしらえ(1)の画像
ささ身の下ごしらえ(2)

料理によって、平らに開く場合は、筋を取った部分から包丁を入れて、端まで切らないように、中ほどから両端に向かって、観音開きにします。

とり肉のささ身の特徴と基本の扱い方(ささ身の下ごしらえ(2)の画像

手羽(手羽元、手羽先、手羽中)の特徴と基本の扱い方

手羽の特徴

腕から羽先までの部分で、上部が手羽元(画像A)、そこから先が手羽先(画像B)。手羽先のうち、先端の三角形の部分を除いた部分は、手羽中と呼ばれます。
手羽元は、手羽の中では肉が多く、肉質はやわらか。焼いたり、煮もの、揚げものに。
手羽先は、肉の量は少ないのですが、脂肪やゼラチン質が多く、味が濃く、コクがあります。焼きとりや、煮もの、揚げものに。骨つきなので、よくだしが出ます。
店頭では、食べる部分のない先端を切り落として手羽中だけにしてあったり、さらに手羽中を縦半分に切ったり、焼きとり用に開いてあるものもあります。

とり肉の手羽(手羽元、手羽先、手羽中)の特徴と基本の扱い方(手羽の特徴の画像
手羽先の下ごしらえ

手羽先は、先端の三角形の部分は、ほとんど肉がついていないので、関節の間に包丁を入れ、切り落とします。スープをとる場合などは、先の部分も捨てずに利用を。

とり肉の手羽(手羽元、手羽先、手羽中)の特徴と基本の扱い方(手羽先の下ごしらえの画像
手羽中の下ごしらえ

手羽中は、ぐるりと皮でおおわれているので、切り目を入れておくと、食べやすくなります。縦に骨に沿って、包丁で切り目を入れます。手羽先を使う場合も、同様に切り目を入れましょう。

とり肉の手羽(手羽元、手羽先、手羽中)の特徴と基本の扱い方(手羽中の下ごしらえの画像

レバーの特徴と基本の扱い方

レバーの特徴

とりの肝臓の肉。
心臓がつながった状態で売られているもの(画像A)や、すぐに使える状態のものも売られています。焼いたり、つくだ煮風の味の濃い煮もの、揚げもの、炒めものに。
心臓部分は、筋肉なので、独特の歯ごたえがあります。かたく締まって、弾力のあるものを選びましょう。

とり肉のレバーの特徴と基本の扱い方(レバーの特徴の画像
レバーの下ごしらえ(1)

切り開いて、脂肪が固まっていたり(画像下部分)、血のかたまりがある場合は、取り除くと臭みが取れます。

とり肉のレバーの特徴と基本の扱い方(レバーの下ごしらえ(1)の画像
レバーの下ごしらえ(2)

血のかたまりは、竹串などでつまんで取り除きます。

とり肉のレバーの特徴と基本の扱い方(レバーの下ごしらえ(2)の画像
レバーの下ごしらえ(3)

とりのレバーは、牛や豚よりくせは弱いですが、気になる場合は、ボウルなどに牛乳や氷水を入れ、料理に合わせて切ったレバーをつけておきます。20〜30分ほどつけて、よくふいてから調理を。

とり肉のレバーの特徴と基本の扱い方(レバーの下ごしらえ(3)の画像

砂肝の特徴と基本の扱い方

砂肝の特徴

にわとり独特の内臓で、胃袋の筋肉の部分。
焼いたり、揚げものや炒めものにしたり、ゆでてあえものに加えても。煮込みにも向いています。コリッとした歯ごたえが特徴的です。
白い筋の部分が真っ白で、周辺が青みがかったものが新鮮ですが、店頭では、筋なしの状態で売られている場合もあります。

とり肉の砂肝の特徴と基本の扱い方(砂肝の特徴の画像
砂肝の下ごしらえ

白い筋の部分はかたいので、包丁をねかせてそぎ、最後に切り落とします。

とり肉の砂肝の特徴と基本の扱い方(砂肝の下ごしらえの画像

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